2007年3月号
心地いい、ゆらぎとは？芯体操代表 津田美智子
芯体操は、ゆらぎの動きから始まりました。芯を感じて、宇宙からのひもで引っ張られてひたすら体を揺れ動かしてみると、確かに心地良い場所があることに 気がつきます。そうなる為には？と、いうことからさまざまな運動が考案されたのです。安定した足で立つ為に、かかとの意識をもつための足合わせ体操、かか とプッシュで骨盤の左右に乗りかえ、骨盤矯正する坐骨乗り体操、足つなぎ、手つなぎと、中心を感じながら中の筋肉を、伸ばし続けてきました。運動の支点が 偏在すると体は歪みやすくなります。年々退化してゆく体に対して、まず芯を感じて動かすということを習慣化させなければなりません。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、運動の発生について、こう言っています。「起こそうとする力なくしては、運動は起こらない」いつも楽がいいと、動かないでい るとみるみる体は老化してゆきます。又動きに慣れるまでに次のような段階があります。「生物は、加えられた刺激に対してまずは、すべての機能的対応により 抵抗し、次に徐々に適応してゆく。その後刺激が定常化すると次には、構造上の変化にまで及んで適応するようになる。」(運動生理学者ルー氏)
長く続けていただいている方も、新しく始められた方も、ゆらぎの原点から見つめ直し、芯体操がいかに自然運動の法則に従ってつくられ、体を健康に導いてゆ くのかを楽しんでいただければと、思っています。
驚異の回復力でした田邉 美香
昨年秋頃から胃の調子が良くなかったので十一月末に近所のクリニックに行ったところ「とりあえず胃カメラを撮りましょう」ということになった。二十歳過 ぎから胃は何度も悪くなっているので『しかたないか』と検査した。「胃潰瘍ですね。しばらくは薬飲んでください」というところまではいつもと変わらないや り取りだったが、「一週間程したら検査結果がでますから、もう一度来て下さい」という言葉が加わった。アレ？と思いつつ、病院にいくと、胃潰瘍とは別に癌 もあるとのこと。①初期ではあるが範囲が広いので、胃を半分切るだろう。②なるべく早く大きい病院に行くように、ということを告げられた。十二月中旬頃か ら言われるままに検査に通い、ひととおり終わったのが一月中旬。二月三日まで仕事をこなして六日から入院、八日に手術をしてもらった。手術前から『胃以外 はいたって健康』と太鼓判をいただいていたが発熱も一日でおさまり、翌日には歩行開始。五日程で痛み止めがなくなり一週間で点滴もはずれた。一日三回傷を 見にくる先生、看護師さんは来るたびに「きれいねぇ」と(キズを)ベタぼめ！一生分の「キレイ」の言葉をいただいて、術後十一日で退院できた。「軽い運動 ならしてください」といわれたのをいいことに、二月二十八日から体操再開。
できるところからおそるおそる参加させていただいている。真面目な生徒とはいえないが、偶然芯体操と出会って五年、私の身体を日々整えてくれたと感謝して いる。また先生や体操仲間からはお見舞いや電話等たくさんの励ましをいただき、これも芯体操の実の一つだなと、ありがたかった。同じ病室には、年齢や病気 の違いもあるが、熱が何日もひかない方や、ずっと食べられない方、傷がうまくつかず苦しんでいる方もおられた。何度も様子を見にきてくれる先生に「大丈 夫」の言葉を繰り返すことのできる自分を作ってくれたのは、芯体操のおかげだろう。病気はなければないにこしたことはないが、なにかあった時にこそ日頃の 積み重ねが生きてくるのだと思う。少し足踏みしてしまった数ヶ月だったが、気をとり直して前に進んでいこうと思う。芯体操を続けて、身体を整え次に何か あった時にも、また軽々のりこえられる身体を作っておきたいと思っている。
向日市教室発表会
三月十一日、向日市市民会館にて向日市学習発表会が行われ出演しました。今年はスクリーム、オン・ザ・ナイル、ディドのラメントと３曲発表しました。前半 はこつこつと芯の練習を積み後半はこつこつに集中力とやる気が加わり、本番では笑顔も出て、観客からは「上手ね」「キレイね～」と言っていただき、練習の 成果が出て皆大満足でした。 （Ｓ）
ニュース
《お教室が増えます》 ４月開校！
ＪＥＵＧＩＡカルチャーセンターイオン高の原に４月開校!! お近くにお知り合いの方がおられましたら、ぜひお勧めください。
芯身自然整体研究講座開講
◎四・五・六月 月二回日曜日
◎六教程 ＋ 特別教程
◎担当インストラクターの推薦が必要ですのでご相談下さい。
運動とマッサージ
芯体操ではこの春からマッサージ部門を開設しています。レッスンして月一回マッサージを受ける方が増えています。おしゃれで贅沢ないやしの時間を貴女も いかがですか？
担当インストラクターにお申し込みくださいね。
編集後記
田邉美香さんはお住まいのハイツ管理事務所の紹介で五年前に入会されました。はっきりとした声でテキパキ話される元気な方です。芯の感じ方もたちまち会 得され、忙しい仕事に就きながらも時間をつくって教室に来られています。今回の手術も心配しておりましたが、術後の経過も順調でお見舞いも間に合わないほ どの早い退院で嬉しい驚きでした。教室に来られた時には、走っておられたのでまたまたびっくり！｢大丈夫？｣｢大丈夫！｣彼女の言う｢大丈夫｣ということ ばには、体の早い回復を促す明るい気持ちと、自分の体に信頼をもっておられるように思えます。たとえ病気になったとしても前向きに気持ち明るく自信をもっ て乗り切りたいものですね。
定兼信子
