2016年4月号
目に見えない何かを 芯体操代表 津田美智子
昨年亡くなった漫画家水木しげるさんのことが新聞に載っていました。「ゲゲゲの鬼太郎」の作者であるということですが、妖怪漫画に興味のなかった私は、読んだことはありません。
「妖怪はいるのですか」という問いに、水木さんは真剣な表情で「妖怪に会いたい、見たいという気持ちがあれば、感じるのです」と、答えたそうです。また、「目に見えないものを信じなさい」という言葉も残っています。この言葉は、水木さんを知らなかった私の胸にストンときました。現実の世の中が、ものすごいスピードで進んでいることに、一抹の不安を感じていること、目に見えるものや、証明できるものしか信じない人々に警鐘を鳴らしている人もいたのだということにどこか、安堵を覚えます。
「芯体操」も妖怪ではありませんが、どこか不可思議なところがありませんか?それは、未知に遭遇した私が、生み出した体操だからです。誰も知り得ないことを知ったことで、はっきりとからだのことを分かるようになったからです。
目に見えないことを信じるということには、異論を唱える人もいるでしょう。しかし、真実は必ず、結果を残します。その結果を出さないと信じないということで随分辛い思いもしてきました。世の中にはあまりにも間違いが多すぎるということに胸を痛めています。
多くの情報があり過ぎて、真実が見えない悲しみが分かりますか。結果を残すには、多大な時間と働きかけが必要です。なのに、からだの中がどうなっているかを知るために検査を受ける人が多いです。何か、悪い結果を告げられたらどうするのですか。薬ですか?手術ですか?不安で一生過ごしますか?
まずは、未病のうちに病気の元となるからだのバランスを正常にしましょう。
痛い、しんどいなどには原因があるのです。何もしないで良くなるわけがないのです。「芯体操」の要求は限りがありません。それでも手段があればご自分のからだのために少しは、闘ってあげてください。
からだの中は、目に見えないからこそ信じてあげて欲しいのです。「芯体操」の世界は、異次元です。それは運動を通して感じられる空間であり、必ず分かるようになるのです。

津田先生!教えてください《質問コーナー》
1.からだの関節がポキポキしたりしますが、骨がおかしいのでしょうか?
答 芯体操では、「骨の引き離し」によって深層筋を動かし、骨格の改善を行っていますので、関節の縮みが伸びて正常に整える時に、ポキポキ音がする場合があります。関節がゆるみ整うと動きやすくなります。
2.腓返り(こむらがえり)がよく起こります。
答 骨格筋が伸びて、筋が動く時に、腓骨に付着する筋肉が痙攣(けいれん)を起こす場合があります。腓骨に添った筋肉をマッサージでゆるめると治ります。縮んでいく過程でも起きますが、「芯体操」では、大歓迎です!
3.交感神経の働きは?
答 脊柱の両側を走る交感神経幹から交感神経節につながり、そこから出た神経末梢が、血管、皮膚、汗腺、などに広く分布します。神経の興奮により、生体を活動的にします。
先生、どうもありがとうございました。
とてもわかりやすく、これからのレッスンに生かせそうですね。
正しい知識で動いていくと、きっと身体は変わります。
