津田美智代の芯体操 Shin Experiences

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2017年9月号

顧(かえり)みるに            芯体操代表 津田美智子

 2017年7月18日(火)医師の日野原重明氏が永眠された。105歳であった。今の医学には疑問を感じることも多いが、日野原氏から受ける印象は、その人としての尊厳を感じる。多くの残された言葉から、長年、医療に携わった体験から至った人となりを感じた。

「なんと言っても 人が人に与える最高のものは 心である
 他者のための「思い」と「行動」に費やした時間
 人とともにどれだけの時間を分け合ったかによって
 真の人間としての証がなされる」

「人間の夢見る幸福というのは 往々にして 貧乏するとか 仕事に失敗するとか
 あるいは病気にかかるということによって 一瞬によって不幸に変わってしまうような
 儚(はかな)いものである 病のなかにも 心の幸福を得るためには
 どうしたらよいかということを 考えなくてはならない」

「私たちの身体は土でできており 身体は早晩 土にかえる
 私たちはこの土の器の中に はかりしれない 宝を入れることが出来る
 私たちの寿命は 土の身体に何を容れるかを 模索することで費やされる
 器は 器のためにあるのではなく 中に何ものかを容れるためにあるからである」

「鳥は飛び方を 変えることは出来ない
 動物は這いかた 走り方を変えることは出来ない
 しかし 人間は 生き方を変えることが出来る」

 私に残された時間はどれだけか分からないけれど、少なくともこれらの言葉が身体を通して伝わってくる。レッスンやマッサージを通して伝えられることだけ、「思い」とか「行動」が叶えられているのかもしれない。

「私たちに与えられた恵みを 数えてみれば どんな逆境にあったとしても
 受けているものの方が 与えるものよりも 多いことに気付く
 受けた恵みを どこかで返そうと 考えたいものである」

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