津田美智代の芯体操 Shin Experiences

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2019年2月号

確かにあるものを求めて! 芯体操代表 津田美智子

  健康体操の道を歩んで44年目になりました。思えば、この世に生を受けてから、今迄、色々なことがあった、ということと順風満帆であった、ということは全く正反対の表現かもしれませんが、一貫して前向きに日々精一杯生きることで、負のことをプラスに変える歩みであったと感じています。
 大きな病気と言えば、殆ど記憶にないのですが、小さい頃に赤痢にかかったこと、今なら即入院になるでしょうが、当時は、家の自分の部屋で隔離状態にあり、食事は母が2階の階段上まで運んでくれたことを思い出します。また、在職中に、私事も含めてハードなスケジュールになり過ぎた頃、肺に陰りがあるということで、肺結核という病名を頂きました。その昔には、不治の病と言われていましたが、ストレプトマイシンという抗生物質により、初めて結核の薬物治療の道が開かれました。わずか3カ月ほどで退院することができましたが、その間も私にとっての身体はとても健全であるという感触がありました。高校生時代の部活により身体は運動することで、変われるということを学んでいたことも大きかったと思います。
 結婚、出産の後、健康体操を始めた頃には、身体を動かすことの快感と、やればやるほど身体能力が増すことを実感しました。特に柔軟性が顕著でした。高校時代のハンドボールによる体感が身体に残っていたのか、健康体操から学ぶことは、今に通じる「引き合う」という感覚によって、より深く理解することができたのだと思います。
 そんな充実した日々に、突然に歩けなくなるという事態に遭遇しました。筆舌に尽くし難い苦難の日々を生きる闘いの中で得たものは、あくまでも身体に向き合うということであり、身体が教えてくれることが全てでした。
 今、私の伝えていることは、理論的に誰かに教わったというものではなく、自分の全てをかけて感じ取ったもので、「骨を引き離す」「筋肉のつながり」や「関節をゆるめる」ということは、身体を解剖するように順番にひも解いてきた中で生れた感覚です。しかも、死体を解剖するのではなく、生きた身体を使って自分で意識して分解しながら使っているのです。
 悪いところも、良いところも、どう動かせば楽になるのか、痛みには必ず原因があることも、見えてきます。「確かにあるものを求め続ける」それによって身体を変えることができるのです。本来、全身は、つながっているからです。
 地球という星に生まれた私たちの身体は、自然の一部であるということを知り、「芯」を感じることにより、2本ずつの手足が自然に動く身体づくりに取り組むことが必要です。
 「確かにあるもの」とは何か?
 みなさんと探究していきたいと願っています。

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ピアノと私と芯体操         コ・ス・パ よみうり教室 中野千鶴子

思えば2010年は私にとって記念すべき年でした。それまで私は、長い間ピアノを弾くことを諦めなければなりませんでした。ピアノを弾くことで私の体は前屈みになり、ひどい状態になったのです。
 しかしショパン生誕200年のこの年に、私はもう一度ピアノを弾きたいと思いました。芯体操にお世話になってから、10年が過ぎていました。今なら、芯体操でアフターケアをすれば必ず身体を良い状態に維持できると思いました。そして9年目を迎え、今では念願のショパン、リストを弾けるまでになりました。これも芯体操に出会えたからこそ叶えられた夢だと、日々感謝しています。

 
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編集後記               2月号担当 大石恵

 昨年は、いわさきちひろ生誕100周年の年でした。戦前、戦中、戦後。ちひろの生きた時代を想います。
 この詩は、ちひろ自身が書いたものだそうで、ふっとした動きの表現とやさしいことばが大好きです。
 スウィートピーの花は、何色に染めましょう

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