津田美智代の芯体操 Shin Experiences

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2019年4月号

身体と向き合って生きる
                     芯体操代表 津田美智子

 数百万年ともされる人類の歴史は九九%以上が狩猟採集時代で、この間は多くの動物と同様、人間も効率良く動くために身体を進化させてきたのです。身体を動かし続けることで、脳や筋肉、骨、血管などの臓器が適度に刺激され、機能が維持・活性化されます。
 しかし、現代は、どうでしょう!文明の発展で、現代人はあまり動かなくても便利に生活できるようになってきました。文明機器を使うことで、増々自ら動かなくてもいい状態を生み出しているのです。
 必要に迫られない現代人の大半は、身体を動かすことに無関心であり、働く世代、男性だけにとどまらず、近年、孫の世話をする女性や介護者の運動実施率の低さなどもあげられます。多くの人が、生活習慣病と言う病名を抱えていますが、実際にどういう運動をすれば効果があがるのかというイメージを持っている人は、殆どいません。
 男女共に、仕事を退職後の身体づくりは特にハードルは高く、自分自身が身体と向き合って、どれほど質の高い運動をできるのかがキーポイントになるでしょう。ただ歩けばいいと思っている方も、好きな時間にちょっと身体を動かせるからとスポーツジムに通う方もいるでしょう。そんな時代になってきたのかなと残念でなりません。
 なぜ、アスリートが生れるのでしょうか。スポーツの世界で言えば、全てが健康のためになるわけではありませんが、身体を壊さない身体づくりは必ず行わなければなりません。そのためには、やはりコツコツと身体の中から、筋肉を生み出し、しっかりした骨と筋肉で支えられた芯のある身体をつくることが大切です。
 日本には五重塔が、神社仏閣に所属するだけで四十七基あり、観光用のものも入れると百基を超すと言われています。これまで存在した五重塔で消滅したものが四基ほどあり、いずれも落雷による火災や、延焼など地震で倒れたものは一基もないそうです。
 多くの五重塔では芯(心)柱(しんばしら)が、浮いているというのです。大きな地震が来ると、中心になる柱が揺れるのです。通常の建物では考えられないことですが、それによって重心をずらし、倒れないバランスを保つのだそうです。
 驚きました!芯体操の芯は、正しくこの感覚なのです。五重塔は物で、芯体操の芯は人間の身体の中にあります。「芯のひも」と言いますように、踵から頭まで貫いていますので、お腹と胸を引くと芯棒のように強いのですが、身体を動かすとそれに応じて自由自在に動く事が出来るひもなのです。
 本当の身体づくりは、何事にも動じない、しなやかで強い芯柱を身体に作ることです。一緒に探究し続けませんか!面白く、楽しいですよ!
 

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母に感謝         上田 銀子

私の名前は、万葉集の歌「銀も金も玉も何せむに 勝れる宝 子に及かめやも」から「銀子」と名づけたそうです。
 名付けてくれた母が一月に亡くなりました。昭和、平成を生き抜き、九一才でした。とても寂しいですが、出典がやはり万葉集である『令和』の時代を、母の深い愛を感じて、生きたいです。

 
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編集後記                   上林

昭和・平成の時を超えて、芯体操が創立され、さらに令和に向かいます。三つの時代に渡り津田先生からご指導して頂けて本当に感謝しております。
 さらに理解を深め、しっかり伝えられるように、これからも精進し続けたいと思います。

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