津田美智代の芯体操 Shin Experiences

芯体操だより

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2021年5・6月合併号

体操で腰痛の根本的な対応策を学ぼう     芯体操代表 津田美智子


                     

 現在、世界中を席捲しているコロナ感染は予断を許さない状況です。そんなコロナ禍でのレッスン休止中に、2017年からの「芯体操だより」を見直す時間がありました。長年続けてきたダンスの舞台発表をこの年の15周年記念パーティーを最後に、終えることになり、その後の『芯体操』のレッスン内容が少しずつ変革し始めたように思います。2002年8月に創刊の新聞は、ほぼ毎月発行され私は巻頭原稿を書き続けてきました。 遡(さかのぼ)れば、1975年に健康体操を始めてから、46年間もの間、ひたすらからだと向き合い、心もからだも進化し続けながらふと気が付けば、『芯体操』という道の途上に立っている自分がいます。だから、今に続くこの時期に載せた言葉はすべて何にも代えがたい宝物のように感じます。やればやるほどからだのことが解り、繋がればつながるほど、新たな動きが生まれてくる。その動きからみなさんのからだが変化する、またその変化により、新しい発見がある。
 痛みがなぜ起こるのか、「関節のゆるみ」により、捻じれていた骨や筋肉が伸びようとする、全身の癖が悲鳴を上げる。その要(かなめ)にあるのが骨盤です。そして背骨(脊柱)、手足、首、頭まですべてが繋がっているのです。
 からだを左右対称とするなら、バランスが取れますが、少しの長短、歪み、捻じれなどがあれば当然、重力の受け方が左右違います。そのダメージを受けやすいのが骨盤後ろの中心、仙骨、それを微調節する「仙腸関節」になります。多くの関節の中で、一番ロッキングしているのが、この「仙腸関節」なのです。左右に歪んでいる骨盤に対して私は早い時期から、最も体重が掛かっているのを告げるために、骨盤の後ろにダイヤルを想定し、開いた手の指を当て、右にぐわっとダイヤルを回していました。今から思えば、ずしんと落ちている腰がそれによって、持ち上がり痛みが軽減するのでした。
 そういったメカニズムを知ることで、足の長短のバランスを取るために、「坐骨乗り運動」が生まれました。その後、次々に生まれる動きによって骨を引き離し、筋肉を伸ばしながら、関節をゆるめて長短を揃え、その歪みにより生まれた全身のアンバランスを改善するために、芯呼吸法を基本として多くのストレッチや運動を考案してきました。
 ひとつの大きな体系を作るまでには、幾多の困難が生じます。しかし、私の過酷な試練はからだにダメージを受けたことにより、大きな力に導かれるように、理解でき、多くの体験から学び、それをインストラクターのみなさんに伝えることでさらに多くの人に伝えることができていると信じています。
『芯体操』という唯一無二の運動が、赤ちゃんから、これから増えていく高齢者にまで伝わることを願っています。
 コロナの収束を願いながら次の目標、「仙腸関節」のロックを解きましょう!

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ある日の出来事                    持永洋子

 ずーっと家にいてむずむずしています。
ある日 外側の庭の草抜きをしていました。
ふと後ろからご近所の方の声がかかり、立ち上がってふり返ると ニコニコしながら拍手をしていました。思わず「どうしたの?」と聞くと「だって! そのお年でスーと立って、スッとふり返ったので、驚いて感動したのよ」と言われました。 普通にしていた事を人様から褒めていただいて思いがけなくとても嬉しい出来事でした。

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芯体操だよりの活用                  定兼信子

 長期のお休みになり4月発行の芯体操だより211号「津田先生のワンポイントアドバイス…体幹を鍛える運動」ができるようになろうと始めました。芯体操だよりには5段階に分けて写真とそれぞれの注意点も書かれています。何日も繰り返し確認しながら進めようやく、それらしく出来るようになってきました。次の日「出来るわよね!?」と自分に問いかけて試みたのですが又、出来ない。
「なぜ今日も出来ない?」芯体操だよりをパラパラめくりながら解答をもらったのは207号「津田先生と学ぶ」に記載されている筋肉図と巻頭の言葉でした。私にしてみれば究極の課題。今やらなければならないことが見えてきました。先生は最後に[呼吸法を学びながら体幹をしなやかに鍛えましょう!]と結んで下さっています。憧れの言葉にやる気スイッチが入っています。

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歴史を生きる                     大石恵

 レッスンのない生活のなかで、朝の散歩を日課としています。その一つ、許波多(こはた)神社に向かうコースは、ずっと築堤に沿って歩くことになります。地域の歴史に詳しくない私でも『引き込み線』は知っていますが、その鉄道のための築堤です。良い機会なので調べてみました。明治39年に完成した宇治火薬製造所分工場への引き込み線として、昭和15年に工事を開始し昭和16年に完成した木幡駅からの鉄道だそうです。
 そして驚いたことに私はこの宇治火薬製造所分工場の跡地に住んでいたのです。桃山南小学校、桃山南団地、そして木幡スタジオも。さらに築堤は、昭和12年盧溝橋事件から日中戦争、昭和16年太平洋戦争に至る日本の情勢のなかで作られた鉄道、引き込み線の遺構だったのです。日清、日露、そして太平洋戦争に突入していった日本の歴史とともにあった場所なのだと知りました。
 その後、この地域は、火薬製造所分工場という広い敷地だったが故に、緑豊かでゆったりとした住宅地になり、学校に保育所、鳥のさえずりと木々のさざめき、宇治川のとうとうとした流れに、平和の時を刻んできました。
 ところが今、東日本大震災の原発事故や気候変動、世界的な紛争。孫たちが、そしてひ孫の世代の人々が、このコロナの流行も含め今の時代をどう思い、歴史として学ぶのでしょう。その今を生きる私は、どう生きれば良いのでしょう。今できることは、私の多くの時間をかけて学んできた芯体操を次の世代に伝えることだと思っています。芯体操に出会って変わった身体、身体の苦しさから自由になったことの幸せ、自由になれる可能性があると信じられる喜びを伝えたいと思います。それが私の歴史だから‥‥。

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編集後記                        koji

 花々が咲き誇る季節になり、ジキタリス・紫蘭・バラが心を癒してくれます。先生や生徒の皆さんとの愉しいレッスンが待ち遠しく、黙々と身体と向き合う日々を送っています。変わりゆく現代、周りに振り回されず、見失わず生きていく!!

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