津田美智代の芯体操 Shin Experiences

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2021年7月号

森下洋子さん70年のバレエ人生       芯体操代表 津田美智子


                     

 1948年生まれの森下洋子さん、3歳から始めたバレエ、決して直ぐにできたわけではなく一生懸命努力して大好きだからという変わらぬ思いだけで踊り続けた70年。小さなからだで、心の表現を大切にされています。長くステージを務めているダンサーとして知られているのは、代表作でもあった「瀕死の白鳥」を踊られた、1925年生まれのマイヤプリセツカヤさんがあげられます。この方のラストステージを観ましたが、羽を繊細に動かす表現が素晴らしかったのを思い出します。2015年に90歳で亡くなられましたが、バレエへの強い情熱をもち続け「腕が動く限り、私は踊り続ける」という彼女自身の言葉の通り、80歳を超えても踊り続け、生涯現役を貫かれました。そうした先人がおられ、森下さんも目指す強い気持ちが育まれてきたのかもしれません。
 森下さんは、昭和39年東京オリンピックの年に「白鳥の湖」全幕を初めて主演されました。そんな森下洋子さんの舞台が、8月14日にフェスティバルホールで公演されます。今からとても楽しみにしています。
 しかし、コロナ禍の中、心配は尽きません。世界中の芸術家などが発表の場を失くしどんなに悔しい思いで日々稽古に明け暮れながら頑張っているかを思うと、なんとか収束して堪えてきた思いを発揮できるようにと祈らずにはおれません。以来、800回以上主役を務めてきたバレエ人生そのものと言える作品であり、今回は夫の清水哲太郎さんの振り付け、脚本など完成された新「白鳥の湖」を踊られます。松山バレエ団を創設した哲太郎さんのお母さまは今年の5月22日に98歳で亡くなられました。
 ここまで辿ってくると、何と長寿の方々が多いのでしょう。芯体操は、基本運動の感覚がバレエと通じることが多いと思います。身体をバランスよく使う、主軸(芯)をしっかり感じ、しなやかな筋肉を鍛えることにつながります。心とからだがしなやかで健康的な筋肉を生みますから、循環機能が良く働くようになります。だから、病気になりにくいかもしれません。バレエは舞台がありますからレッスンは毎日です。森下さんは「レッスンを一日さぼると自分に分かる。二日さぼると仲間に分かり、三日さぼるとお客さまに分かる」と、言 われます。
 今回の自粛明けのレッスンで、「毎日お家体操していた人?」って聞くと、みなさんもじもじって感じの方々が多かったかな?一週間に一、二回のレッスンでは、維持できないのは当たり前ですね。バレエほど何時間もする必要はないですが、いくつかのメニューを、色々楽しみながら続けてくださいね。芯体操を続ければ、死ぬまで(笑)歩けるはずですね。73歳の森下さんが、主役の美しいオデットと、うり二つの悪魔の娘オディールを二役されます。踊りっぱなしです。
コツコツ続けることが大切です。

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芯体操がある安心感                  吉川康子

 先日、不覚にも足の小指をドアで挟んでしまいました。みるみる小指、薬指の付け根辺りまで赤紫に腫れてきたのです。すぐマッサージをし、芯を意識して動き、これぐらい大丈夫と思いましたが痛くて歩けない状態でした。時間が経てば治るだろうと簡単に思っていたら、夜中、突然、ふくらはぎに激痛が走り、こむら返りが起こったのです。たかが指一本痛めただけと軽く思っていたのですが、体に痛みや違和感が起こりビックリしました。
 マッサージや芯運動で焦ることも無く自己と向き合い、数日後にはよくなりました。 もし放っていたら歪みが歪みを生むだろうと思い知らされた出来事でした。

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再開で出会えることは?                松本左千代

  待ちに待った教室の再開。笑顔でレッスンをスタートしました。二ヶ月のお休みに 「体がなまってしまって、運動についていけるかちょっぴり不安です。」の声。真剣な皆さんに 「お休み前と変わりませんね。」と声かけすると 「ものすごく頑張っています!筋肉痛になるかな?」 「今夜はよく眠れそう!」 「暑くなり、久しぶりのマスク着用での運動は、少しきついな!」等お返事がかえってきました。
 教室の再開後、たくさんの気付きが有ります。新たに何を感じ取ることができるのか、楽しみに取り組んでいきます!

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パーフェクト                     竹原響子

 コロナ休み明けの津田先生のレッスン、エド・シーランの曲に合わせての体操が気持ちよく心と身体に響きます。
ゆったりとしたメロディーが身体を伸びやかに、呼吸と心をゆったりさせてくれ、自分の中の奥深い 部分が喜ぶのがわかります。
素敵な曲と共に自分と向き合うことができて、幸せです。

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いいものに近道なし?                 上林かつ恵

 ビールの宣伝の 『時間をかけ 手間をかけ・・・いいものに近道なし!』 という言葉が妙に心に沁みました。
 芯体操創立から毎月続く勉強会は、一つ一つの運動を丁寧に教えて頂けて、色々なことを学ぶことができる貴重な時間です。
 最初は先生の言われることが、それまでの私の人生の中に無かった感覚だったので、衝撃的でしたが、凝り固まった感覚 と身体では思う様に動かず、出来ないことばかりでした。お腹が使えないのですから困ったものです・・・。もうすぐ芯体操は20周年になりますが、根気よくご指導頂いたお陰で、少しずつ緩み可動範囲が広がり楽になってきました。山あり谷あり、又谷あり・・・でした。が、もし芯体操と出会っていなかったら・・・と想像すると、ぞっとします。健康な身体作りも近道なし? ですね
 この年齢になっても成長させて頂ける学びの場があることは、当たり前では無く、なんて幸せなことだろうとしみじみ思います。
 まだまだ課題一杯の私にとっては、無限の可能性があるのかもしれません・・・? 常識にとらわれ過ぎず、自分で限界を作らず、自分の信じる道を歩めれば最高ですね。末永く宜しくお願い致します。

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