2021年11・12月合併号
更なる道を歩み続ける 芯体操代表 津田美智子
1977年に健康体操を始めてから来年には45年目を迎えます。1996年のからだの異変からが芯体操の始まりだとすれば、その歴史の方がずっと長くなります。しかし、芯体操の前身となる前時期を伸び伸びと自由に過ごせたことで、「心髄万境転(しんずいばんきょうでん)」をしっかりと乗り越えることができたように思います。からだと心の繋がりをしっかりと受け止めた体験でもありました。
心が動きます。伸び伸びとしなやかなからだだったのに そんなはずがない、自分の信じるからだに戻るにはどうしたらいいの? その思いに突き動かされて道を切り開いてきたのでした。どんな方法もないのに、医学の力では無理なことだけは分かる自分のからだだったから・・・ 良くても悪くてもどんどんからだの訴えることに向き合あって進んでいくことしかなかったのです。25年経った今でさえ、からだとの闘いは続いているけれど、心だけは折れないで次々と湧いてくる動きや心の持ち方などで、ますますからだのことが分かるようになってきました。
長い自粛期間を経てウイルスのことは分からないけれど、どうすれば一番安全なのかは共に歩むことで少しずつお付き合いできる気がします。
そんな今、世界に挑む大谷翔平選手という方が、時の人になっています。彼の姿を見ているととても伸びやかで、からだに負荷がかかっていないのを感じます。私はひどいからだではあるのに、僭越ながらとても感じ方、考え方が似ているなと思っています。 大谷選手が育つ過程で学んできたことを、あるインタビューで応えていました。
「挑戦してみようかなというマインドがあるのは得なところだと思う。さらに自分自身が良くなる可能性がそこにあったら、チャレンジしてみたい。世間の常識や価値観、そして先入観からくる「物差し」だけで物事を判断してはいけない。《非常識な発想をもつ》 《自分自身で道を切り開いていく》目指すべきものの領域を超えたいという発想をもち続けたい」という前向きな言葉に共感し力が湧きます。
大谷選手に負けないぐらいの信念を持ち続けてきました。からだの教えてくれることが見える、からだに分かることをさらに追求し続けたいと思います。自分に起こった最大のリスクと自ら闘うことで新たな世界を求め続けたいと思います。
何もないと思われるこの宇宙空間は不思議なことだらけです。地球が浮いているのも、回っているのも、生物が生存することも生死が決められているのも何もかもが自然だからこそ、いかに生きるかが問われているように思えるのです。
芯体操でどんな人生が送れるのか、共に歩んで頂けると幸せです。
ことば インストラクター 岸上裕子
2歳半になった娘がいろいろと話すようになりました。
「かぁちゃんどうしたの?なにしてるの?」と聞いたり、
「かぁちゃん、とうちゃん おしごとです」
「なっちゃん おねぇちゃんに なった」
などなど、あっという間に増える「ことば」に日々驚き、やりとりする楽しさを感じます。
使い方や言い方を必死に真似て伝えようとする、今しか聞けない「ことば 」だなと思い、いっぱいいっぱい、聞いて、お話していきたいと思っています。