2022年2・3月合併号
芯健康セラピストを含む全てのみなさまへ 芯体操代表 津田美智子
レッスンでは、いつも呼吸法について学んでいます。人間に備わった自然呼吸を意識すると非常に難しそうですが、自分を「宇宙に呼吸される者」として、受け身にイメージすることで、意識的にからだの中の筋肉を動かすことができます。
2019年のセラピストManual『「健康」とは「全体」である』 はアンドルーワイル氏の著書からの発想で思いつくままにまとめた私にとって大切な文献のひとつです。
芯健康セラピストマニュアル『=生命の神秘=』から始まり、その後2014年から毎年作り始め7冊目、次号はもっと学んで欲しいと楽しみに迎えた2020年。それから早や3年、コロナやオミクロン株と感染者が増え続け、セラピスト勉強会も停止することになりました。
みなさまと共に、1年に1回ではありますが学んできた積み重ねは自粛などを乗り越え、芯体操レッスンとしてさらに基盤となる実技に力を入れることになりました。セラピストにとっても、まずは自分のからだを知ることがもっとも大切なことですね。レッスンがさらに奥深く、繊細な感じ方まで迫っています。セラピスト勉強会で学んだことは芯体操の全ての生徒のみなさまにもお伝えしたいことです。そこから、実技の全てにからだのことを知って頂く必要性を感じ、勉強会が開けないことを懸念していたことがすっきりと整理できました。 私にでき得る力を、全ての方にお伝えしょう!
これからの進む道は、今起こっている戦争などしている場合じゃない、もっと人間の尊厳を大切にし、世界の平和を望む方向に進んでいかないと、人類、国家、いえ!地球の滅亡にまで及ぶかもしれません。
「健康なからだに、健全な魂(心)が宿る」
自粛しながらコロナ禍を乗り越えつつ、オミクロン株につまずきながらもお教室は、休むことなくレッスンを続けています。強い信念を貫いて頑張っています。そんな折に私は、お休みを頂きました。私のからだとの闘い(闘病生活とでも言うのでしょうか)は永遠であるけれど、芯体操を構築しつつ、自らのからだを動けるからだにしていることは、医学界に献上したいぐらいの快挙と言うべきか !ですが、長年の心身の疲れを癒すと言いながらこんなことを考えていました。
フェニックス(エジプトの伝説的な霊鳥。アラビアの砂漠にすみ、500年生きると、その巣に火をつけて焼け死んだ後生まれ変わるというそうです)500年は生きられないけれど、何度も生まれ変わっては芯体操と共に生きています。
なんて理解不明の方は、笑い飛ばしてくださいね !
以前お知らせした 『源光庵』 は、改修工事で2年後ということでしたが、工期が延期され今年の4月1日に再開されるそうです。 「悟りの窓」と「迷いの窓」、 今だからこそ是非足を運んでみたいですね!
ラジオから流れてきた俳句を耳にして手がとまりました。 経広順子
【畳まで日射のびくる福笑ひ】 根岸善雄
窓辺から畳のへりに差し込む日差しの長さで季節の移り変わりを感じるという意味のようです。
福笑ひは新春を表す季語ですが、作者の方が今年の一月に亡くなられた事で季節が後先に放送されたようです。畳のある和室も少なくなりこんな情景を思い浮かぶこともなくなってくるのでしょうが、五、七、五、わずか十七文字だけでその時の情景や季節を思い、優しい気持ちにしてくれた俳句に興味がわきました。リビングで手仕事をしていた私の手元にも暖かい日差しが差し込み、春の訪れとコロナが落ち着いたら旅に行きたいなと明るい希望を感じたひと時でした。
『教室ができて10年』 井口三栄子
雪がチラチラしている日に、夜のレッスンがありました。後半をだいぶ過ぎた頃、残業で遅れて一人来られました。
終わってからその方が「今日少しでも体操ができて本当によかった」とおっしゃいました。教室ができて10年、定兼先生の頑張りと芯体操の良さを共有でき、嬉しく思う出来事でした。
大石恵
与謝野晶子の『君死にたまふことなかれ』の 文学碑が、堺の泉陽高校にもあります。
私が、ちょうど在籍していた時に建てられました。その頃の私は、弟を思う肉親の気持ちを頭で理解していたようです。その後、母となり小学校の文化祭で子どもたちの演じる『お母さんの木』を観て号泣。この絵本の存在も知りませんでした。
そして今、孫と同じまっすぐな瞳をもつウクライナの少年の涙に胸が締め付けられ、涙が止まりません。命を生み出す女性に生まれ、その命を理不尽に奪われる怖れを、悲しみを感じています。戦争は嫌です。