津田美智代の芯体操 Shin Experiences

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2023年7月号

『芯体操は呼吸法を学び、気の力から生まれた!』
                    芯体操代表 津田美智子


                     

 1996年、今から27年前に起こったからだの異変は、自由に動いていた自分に計り知れない絶望感を与えました。だらりと力の抜けた腕は、携帯も握ることすらできなかった。それでも何故か呼吸だけは意識できました。生きる証、それだけを求めて過ごしていた時期、縮みきったからだの機能を回復させる手段は唯々、からだの中心を緩めて、それを知ることから始まりました。人間のからだには脳や心臓といった機能の中心ではない、存在の根源というべき中心があります。私達が母親の体内から生を受けてこの世に生まれたお腹の中にエネルギーの生まれる元があるのです。
 からだの中心をとらえることができたら、その中心から風船が膨らむように、緩みをからだ全体に広げていきます。下半身は大腿から足先に向けてゆるみが広がり、上半身はお腹から胸へと広がっていきます。それが、縮んだ首、頭にまで繋がっていくように感じています。この呼吸法を使って気の力から生まれた私のからだは、まるで生まれたての赤ちゃんのようでした。しかし、その呼吸法のおかげで、立って歩けるようになったのですが、筋肉を無くした私のからだは、その後さらに大きな学びを得ることになりました。
 2017、18年頃の15周年パーティーや、その他の発表会まで、毎年何曲もの作品を生み出し続けていました。その間、浮いているようなからだであろうとも、お腹から手足を繋いで動かしながら、ダンスというよりも、表現するというからだの面白さを実感していました。動けなかったからだがいつの間にかレッスンをするために通い続け、芯を感じて揺れるだけだったからだは、想像の世界から創造の世界へと変幻自在。
 何をどうして生きられたかの境界線すらなく、いつの間にか、こんなからだになり欲している感覚作用により、からだの本質と向き合っている自分が一番好きです。何故、人間には分からないことが多いのだろうか。何故、何十年も気付かずに生きてきたのだろうか。からだについて何故、深く考えないのだろうか。「痛い、痺れる、だるい」こんな言葉をいっぱい聞いてきました。その度に、どうなれば、からだを変えることができるのだろうか…そんな症例に接しながら色々な運動を考案し続けてきました。また、病名をもらわれる方もいらっしゃいますが、その原因すらその方のからだに要因があると感じます。芯体操は、少しでも早く始めて欲しい。そして、できるなら、色々な治療を受ける前に生活習慣病を改善して自分でも努力して欲しいと願っています。
 私も長年自分の信じるからだとのお付き合いをしてきました。大きなアクシデントに出会いましたが、本当に大きな学びを授かることができました。そして、まだまだ感じることがいっぱいあります。これからも、新しい運動を次々に生み出せると思うほど毎日のレッスンが楽しみです。できる、できないよりもチャレンジするエネルギーを生み出しましょう!今日も、背骨がググッと伸びた方が!とても嬉しいです!

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